人もすなるBufferといふものを、猿もしてみむとするなり’12冬

2012年12月13日Webサービス・アプリAndroid,Facebook,iPhoneアプリ,Pocket,SNS,Twitter,猿もしてみむ

いつも同じようなタイトルなので、某北国ドラマ風に語尾変えてみたんですけど。やっぱり変わりはないですか日毎寒さがつのります。逆に毎日寒いです。

Bufferというのは、記事リンクなどをTwitterやFacebookにシェアする場合、スケジュールを設定して投稿を分散できるサービス。…ということを人から教えてもらった時にはやらないで、招待リンクをもらわずに時間差で始める羽目になりました、すみません。

端的にわかりやすい説明は百式さんだろうか。

このサービス、事前にためておいたつぶやきを指定した時間帯にぱらぱらと投稿してくれる、というものだ。 つぶやきの予約投稿、といったサービスもあるが、bufferがいいのは「とりあえずキューにためておけばあとは勝手にやってくれる」という点だ。このつぶやきは何時何分、と個別に指定する必要がないのだ。 つぶやきたいことを見つけたけど連投するのはなぁ・・・という人に便利ではなかろうか。(ためておいたつぶやきを指定した時間帯に投稿してくれる『buffer』 | 100SHIKI

どういう人に合うのか

  1. 気が向いた時に記事リンク、はてブのソーシャルブックマーク連携などでTwitterに投げまくるけど、もしかして:連投ウザイ? とお思いの貴方に
  2. TwitterやFacebookページをいつもアクティブな状態にしておきたい貴方に。個人というより、サイトやブログ名義のアカウントにお役立ちか
  3. Twitter&Facebook、Twitter&Facebookページヘリンクを同時投稿したい貴方に
  4. 記事がどれだけ見られたかクリックされたかなどの分析も見たい貴方に

三番目。現状ではブックマークレットや拡張含め、TwitterとFacebook(ページ)へ同時投稿できるサービスは他にHootsuiteくらいしか知らないのですが。あちらも予約はできますし、統合的に使いたいというならHootsuiteのほうがいいかなあとも思います。

後述しますが、TwitterやFacebook以外のサービスやRSSもBufferと絡めて使いたい場合はIFTTTが必須になるかと思います。

というようなサービスです。ここから先は長いので、概要だけでいいやーって方はさようなら。さようなら…ヤフーとかフェイスブックとか行かれるんですかお気をつけて…

さらっとニューバージョンのスクリーンショット

登録時はTwitterやFacebookのアカウントでログインしますが、そこらへんは他サイトさんにあると思うのでイメージだけ。

Buffer Chrome拡張から投稿(クリックで拡大)

Bufferのブラウザ拡張を使って記事をシェアしようとするとこのようなLightbox風ポップアップに。キャプチャ内にもほにゃほにゃ書いてありますが、Twitterへ投稿する場合は上の投稿欄にページタイトルやリンクを含めておかないとただのツイートになっちゃいます。

Facebookにもチェックが入っている場合は少し待つと、下に投稿イメージが出ます(たまーに文字化けするサイトあり)。ここで「Post now」を押せばすぐに投稿されるし、下の欄の情報を×マークで削除して画像をアップロード…なんてこともできます。私には使い道が思いつきませんが。(それ以前にめんどい)

Buffer Dashboard(クリックで拡大)

初期画面、Dashboard。アカウントごとに溜められた記事の一覧が見られます。ここで順番を変えたり、削除したり、コメントを編集したり、「やっぱすぐに投稿しよー」なんてことができます。

無料だと、メニューを切り替えるタイミングでThe AwesomeなPlan(つまり有料)どうぞ! のポップアップがやたら出ますけど。

Buffer 投稿された記事の分析一覧(クリックで拡大)

Analyticsタブに切り替えると、今までにBufferから投稿された記事の詳細が見られます。TwitterであればRTやメンション、何回クリックされたか、ふぁぼされたか。Facebookであればいいね!の数。もらったメンションやコメントはここで見ることができるし、Twitterのメンションへはリプライもでき…あれ、新バージョンではできなくなっちゃいましたか。

Bufferスケジュール設定画面(クリックで拡大)

スケジュールタブで、それぞれのアカウントの投稿時間を設定しておきます。Facebookのスケジュール設定、以前は「あまりpostしすぎても注目されなくなっちゃうよ?」という親切心で5つまでに制限されていましたが、これが事実上増やせるようになりました。

「5 scheduled timesまでが推奨値だよ…」って表示は出てますけどね。これがちょっとネックだったんです。よかった。

Buffer連携設定画面(クリックで拡大)

参考までに、連携できるSNSの種類。無料版だと2アカウントまでです。

TwitterとFacebook個人アカウント、TwitterとFacebookページという組み合わせはできますが、Facebookの個人アカウントとFacebookページ、もしくはFacebookページ2つという組み合わせはできませんでした。

Buffer招待に応じてくれた方の一覧(クリックで拡大)

こちらが招待リンクのページなんですが、いま見当たらなくて…。実は私が試している時も、デザインが旧バージョンと新バージョンを行き来していてアレ? って。

ページ自体はある(Referrals – Buffer)ので使えるかな。ここにあるリンクからどなたかがBufferを使い始めてくれると、双方に1投稿分のボーナスが。そのステータスがここで見られるのです。お三人様ありがとう。

無料での制限事項や試行錯誤した点(2012.12.12時点)

  • キューに溜められる投稿は一度に10個まで。ただし招待リンクから他のユーザを招待して、その人が使うと枠がひとつ増える。…というのが前バージョンの制限として書かれているものですが、現時点で試してないのでわからないです。
  • 前述したように設定できるアカウントは2つまで。FacebookとFacebookページ、もしくはFacebookページを二つという選び方はできません。
  • サービスログインより、Bufferで新規アカウントを取ったほうがいいんじゃね? と思ったけどいくらやってもできなかったです。
  • Facebookページへ投稿をしたい人は、TwitterアカウントでログインしてからFacebookを追加することを推奨。Facebookログインだとなぜか、WebでTwitterアカウントを紐付けているのにもかかわらずブラウザ拡張やiPhoneアプリでFacebook個人アカウントの情報しか出て来なかったりしました。前バージョンでは。
  • ChromiumブラウザでBuffer拡張が対応していないことがありました。最新バージョンにしておくと幸せ。
  • 私はFacebookページを2つ運用していますが、Bufferを2つのTwitterアカウントでログインしてそれぞれ設定し、iPhone Bufferアプリでログイン・ログアウトを繰り返したらうまく情報を取ってくれなくなってしもーた。結局Chrome/iPhoneとFirefox/Androidでアカウントを使い分けるという贅沢な使い方をしています。我ながら続くんですかねこれ。

iOSアプリ/ブラウザ拡張(2012.12.12時点)

Buffer共有に対応しているアプリや拡張はApps, Extensions & Extras – Bufferにありますが、私の普段使いのものだとIFTTT, Reeder, Pocket, Mr. Readerあたりですかね。ブラウザ拡張はChrome, Firefox, Safari, Operaと一通り用意されてるみたい。

Buffer for Twitter and Facebook - Buffer, Inc. Buffer for Twitter and Facebook – Buffer, Inc.App Store
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, 価格: 無料

条件: iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

iPhone版Bufferアプリ(クリックで拡大)

Retinaにすら対応されていないモバイル版Webという風情、糞アプリ認定…だったのは昨日までの過去! 素敵に生まれ変わった私を見て。アップデートされたiPhone版Bufferアプリ。

ずいぶんサクサク動くようになりました、下書き時点で♪ゆれーるー、重いー、なんて書いてすみませんでした。

  • Bufferアプリからなら即時投稿(SHARE NOW)ができるようになりました。スケジュールなど詳細設定の変更はかみんぐすーんとのこと。
  • iPhone版PocketからBuffer投稿は、私の環境ではバグあり。Pocketアプリ側の要因と思いますが、入力し始めると欄内の文字が消えてしまいます。投稿はできるんだけど。
  • iPad版Mr.ReaderからBuffer投稿する場合、Facebookへの投稿オンリーでもリンクURLを入力しておくこと。(欄外にURLが表示されてるからいいのかなって思ったらさー)
  • ブラウザ拡張を入れるとFacebookのシェアウィンドウやTwitterのフォームにBufferボタンが増える。Facebookではシェア、Twitterでは非公式RTの形になるのかな。(新しくなった Buffer Chrome 拡張機能でどこからでも時間差ツイート | Lifehacking.jp

ってことで、ついでにiPadのGoogleリーダークライアント・Mr. ReaderからのBuffer共有とMac版Pocketからの共有の模様を。Mr. Readerでは即時投稿が選べますね。

アプリ側で直接対応していなくても、メール投稿でBufferに投げられるので自由度は高いかな。Facebookへピンポイントで投げたり、即時投稿ができるなどのコマンドも用意されているので。(How to Email to Buffer – Buffer, シゴタノ! Bufferの投稿をスキマ時間にiPhoneからサクッと行う方法

Androidアプリ(2012.12.11時点)

Buffer Buffer (Twitter, Facebook)
カテゴリ: ソーシャルネットワーク, 価格: 無料, サイズ: 2.5M

条件: ANDROID 2.2 以上

下のキャプチャは、左がBuffer公式アプリ。次がブラウザから共有→Add to Bufferを選んだ時の画面です。AndroidはPocketだろうがブラウザだろうが、インストールしておけば共有にBufferを選べるのがよいですねー、流れが自然で。

Analyticsや画面遷移もやたらサクサク見やすいし、(iPhone版がアップデートする前は)数倍デキがいいじゃん! と感激したAndroid版なのでございました。

私がFacebookページに記事シェアをするとき、一番気にするのはURLが貼られたときにサムネイルや記事タイトルなどを取得してくれるかどうか。

そのサイト自体のOGP設定がまずくて取得できないのはしかたないし(と言いつつ手動でシェアするときは人のブログ記事までデバッガーかけたりする)、Facebookの仕様のブレに左右されることもあるけれど、他のアプリやWebサービスを使うときにはまず確認する項目。

iPhoneでSafariのBufferブックマークレット・PocketアプリからBuffer共有・AndroidからBuffer共有…などスマホ端末からの共有は投稿時にサムネイルプレビューが出ないのですが、投稿されたものはきちんと表示されているので一安心です。

BufferはIFTTTとの連携でさらに生きる

このサービス単体では、スターを付けた記事やRSSフィードをインポートすることはできません。Bufferに送りたいものは手動で貯めていく必要があります。

ただしここにIFTTT(SNS/RSS..間の連携サービスとでもいうのかな)というサービスがございます。詳細についてはIFTTT / About IFTTT[N] 「ifttt」ネットのタスクをアレコレ自動化できる超便利サービスなどをどうぞ。

簡単に言えば「TumblrでLikeした投稿をFacebookに投稿する」「Instagramが投稿されたらDropboxに保存する」など、もともとそのサービスの機能としては連携のないサービス間をも連携してくれたり、もともと連携ができるサービス間でも「ハッシュがついていたら…」などの細かい条件を設定できたり、…というのを自動で行なってくれる素敵サービス。

このIFTTTにBufferが対応しているので、FacebookやTwitter以外のサービスに送ることもできるし、ブログフィードやGoogleでスターをつけた記事、「あとで読む」した記事、Tumblrで… をBufferに流し流されすることができちゃうのですね。連携させることで料理の幅が広がるのがよいですね。

IFTTTでいくつか見てみましたが、一例。(IFTTT / Buffer Channel

てなわけで

少々つかれて参りましたので、ご招待という名のアサマシリンクで終わりにします。

「Buffer使ってみよっかなー」という方は http://bufferapp.com/r/b6bbfb へ飛んで使い始めていただけると、たぶん投稿枠が貴方にも私にも1つ増えてちょっと幸せ。
どうぞよろしくおねがいしまするーるるるるる。

本日の記事、読み直して明日アップするかーと思っていた矢先にiPhone版アプリのアップデートとWeb版のリニューアル。少々キャプチャの撮り直しや書き直しを余儀なくされましたが、今回は間に合ってよかった…うん…(例:有料アプリケーションを買って記事にした翌日に無料化されるなど)