初心者雑談2:D40最初の単焦点レンズを選ぶ
前回の記事 初心者雑談:一眼レフ→コンデジ→単焦点レンズ で「単焦点レンズを買うんだわーい」となったわけですが、いったいどのレンズを買ったらよいのか。そもそもキットレンズは付けっぱなしで交換すらしたことのない私だ。(何を偉そうに
…という暗中模索をしていたおよそ一年半くらい前の話をします。まずはそう、D40に装着できるレンズから考えなければならない。
実のところ、Nikonから離れてPENTAXのKシリーズを買うか迷っていた時期がありました。でもD40ですら使いこなしているというにはほど遠い。限界がわかるまで付きあおう、こうなったらFマウントと心中しようと固く心に決めたのでした。
って大げさな。
いろいろな選び方
【メーカー】
純正のほか、TAMRONやSIGMAなどのレンズメーカーでも各社マウント用レンズを出している。なぜか純正Nikkorってすごく高い印象を持っていたのだけど、「あれ、むしろ安いものも多い…」ってなったのは調べた後の話。
【AF/MF】
オートフォーカスレンズ(もしくはAF/MF)か、マニュアルフォーカスレンズか。Nikkorであれば、本体にAFモーターが無いD40は実質Gタイプしかオートフォーカスが使えない。
【撮影タイプ】
一般的にざっくり書くとズームか単焦点かなのだけど、今回は単焦点に限っているのでいわゆる普通の単焦点か、マクロレンズか、はたまた魚眼レンズか。いや魚眼ってこたないだろう。
【焦点距離】
Nikkorであれば広角側から14mm、20mm、24mm、28mm、35mm、40mm、50mm、55mm、60mm…と(以降省略)、数字が大きくなるごとに望遠になっていく。自分が必要とするのはどれか。
【絞り】
レンズ名称にあるf/1.8やf/2.8は最大開放絞りを意味する。数字が小さくなるほど暗いところでも光を取り込める「明るいレンズ」と言われる。そして高い。
本来なら「何をどう撮るのか」によってズームや単焦点、焦点距離や開放絞りなど希望にあったものを絞り込んでいき、「好みの描写」で個々のレンズはたまたレンズメーカーを選び、「価格」で我に返って妥協したり諦めたりするわけですが、まず単焦点に慣れるための最初の一本というのが前提です。
初心者、逡巡する
まず考えたのは焦点距離と、普通の単焦点かマクロかということ。私は植物をメインで撮るのでマクロレンズを考えたのだけど、素人目にはマクロレンズって高いんですよね。もちろん「マクロレンズ」はマクロ撮影しかできないと思っていたなんてこと、あるわけないです。決して。
さらに大前提はオートフォーカスが使えること。マニュアルフォーカスなんて使ったことないもの。自信ないものボケボケ手ブレ写真しか撮れないものこわいもの食べられちゃうもの。
と、候補がNikkor 35mm f/1.8Gと50mm f/1.8Gの二つに絞られたのは当然の結果でありました。
SNSでカメラクラスタに訊いてみたところ、人間の目に一番近い画角である35mmが自然でいいんじゃないかーとのこと。よろしい、ならば35mmだ。初心者は純正選んでおけば間違いはないだろ。お安く買い求められるこちらに決定。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
ままぞんで購入したレンズが到着。思ったより小さくて軽い。
キットレンズを外し、慎重に換装。ほんのこれだけのことでも緊張するし、やったるぞという気分になったのを覚えています。
寄り過ぎ。
まずは開放で一枚。この後もそうなんですけど、レンズが来ると試写の最初の被写体は目の前にあるものになります。レンズキャップとか。
すごい、室内なのになんて明るく写るんだ。そしてこのボケ。GR DIGITALでも開放にすればボケるけれど、次元が違う。これが単焦点レンズの世界か。
このときSNSの非公開アカウントで書いていた感想が
ボケるのは単焦点の魅力の一つ、とは思うんだがやっぱりちょっと感動してしまう。これが50mmだったら? とか100mmマクロだったら? とか考えると、レンズ沼にハマる気持ちもわかるな…。とりまたくさんとって、春には単焦点望遠マクロも買ってみてえなー。
とっても初々しい換装の感想です。あーぃ!
そんな感じでしばらくボケ(レンズの話です)を楽しんでいたら飽きちゃいました。今度は絞って撮ってみよう、せっかくなのでお出かけに持って行こう。
軽いD40と軽い単焦点を片手でぶん回し
公園へ、陶器市へ。京都へもカメラバッグ持参で。植物園やらん展へ行って練習したりもしました。らん展で35mm単焦点オンリーで撮っている人なんて、そうそういなかったですけどね。
深大寺の手づくり市にいた肩乗り猫。片目が不自由なんだけど、大人しくて可愛かった猫さん。柄が飼い主さんのヒゲとお揃い。
昨年益子陶器市に行ったとき、一息つこうと入ったのが陶知庵さん。友達が食べていたケーキ。一口もらったけど美味かった。
所変わって夕刻の京都、一念坂。
同じく京都は大雲院のもみじ。「今年(昨年)はあまり紅葉が赤くない」ということでしたが、いやいやもう真っ赤っ赤。手前の屋根が邪魔でした。動け俺。
- 神代植物公園&深大寺周辺 2013年4月 – an album on Flickr
- 2013年春の益子陶器市 – an album on Flickr
- 2013Autumn Kyoto – an album on Flickr
これまで被写体はほとんど植物だったので、人や雑踏なんてまず撮らなかったのです。だけどにぎやかなもの撮るのも、風景撮るのも人撮るのも楽しい、すごく楽しい。DX機でこの画角のレンズは、うまいこと人と背景をおさめることができる。
少し絞ってやると、「視界のうち、自分の目はここを見てる」っていう写真になって被写体がパリっと浮き立つのも面白い。
と、このように最初の単焦点デビューは終わりました。6000枚くらいで止まっていたD40のシャッターカウントは、瞬く間に10000枚を超えて驀進中。
SNSや共有サイトに流れる、「綺麗ねー」とただ見ていた他人の写真も、どんなカメラとレンズの組み合わせで撮っているのか、どんなモードや設定なのかが気になっていきます。Exif情報を見たり、Google+の単焦点コミュニティに入ってみたり。
カメラってただ撮るのも練習なんだけど、頭使って撮らないとうまくならないんですよね。まだ試行錯誤の最中なので、自分が納得できる一枚を撮れるようになりたいな。
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