暮らし安心、ずっぽんずっぽん

2014年1月3日モノ

台所のね。
各ご家庭にひとつはあると言われている台所の流しのね。
排水口あるでしょう。そう、あの丸いやつ。

あそこの奥に何かが詰まっちゃったらしく、排水が悪くなっちゃったんです。といってまったく流れないというわけでもないから、わざわざ高い金払って「暮らし安心なんとかアン」に頼むのもアホらしい。

長い棒でつついてみよう。パイプ詰まりを取る洗剤を入れてみよう。そうした小細工はことごとく失敗し、要するに面倒くさくなっちゃったのでした。もう十分がんばったよ、そのうち自然になんとかなるだろう。

と思って数ヶ月。いや、もっと頭使えよなんとかするのはお前だ直せ。な。

最近ではちょっと洗い始めると溜まり始めるから、洗いものするの嫌になっちゃってたんです。幸い忙しくて、そんなに家で炊事することもなかったのはよかったんですが。…だからそう思ったらなんとかしろよ。な。

で、ついさっきです。どうひいき目に見ても前より排水が悪くダム湖ができちゃうので、「もー勘弁ならね。また棒かなんかでつついてみるか…」と傘の細い方で突くこと20秒。待って、これ管壊しちゃったらもっとシャレにならねえ。

そこでやっと思い出したのです。遅いとか言うな。
トイレにある(未使用の)ずっぽんずっぽんを。
誤解のないようにもう一度、(未使用の)ずっぽんずっぽんを。遅いとか言うなって。

排水口のクチは、(未使用の)ずっぽんずっぽんより少し小さめだけどなんとかなるだろう。ならねばなんとかしてみせる、排水口めがけてズブブー! はい引いてー! 押してズブブー! はい引いてー!

ほんの二回ずっぽんずっぽんしたら、あっちゅう間に水が! 水が引いていくぞーーーー!

「スボゲボズボボボボゲボコボコボコ。ゲフゥ」

ゲップのような音を立てて、ダムは放流されたように見えました。念のため洗い物をしてみると、なんということでしょう。気持ち良く排水されていくではありませんか。下へ、上から下へ…また下へ…! アタクシは(未使用の)ずっぽんの匠、ずっぽんの魔術師。

ずっぽん(略)の正式名称を知ったのは、そのあと検索してからのことでした。

コトノハ – トイレのつまりを直す、あの黒い器具の正式名称を知っている

すっぽんとかずっぽんとかきゅっぽんとか…

通称「ギュッポン」「ボンテン」「ガッポン」「スッポン」。使用するときに発する音を擬音化した呼び方や、地方によっては「ズッコン」や「パッコン」、「バッコン」「ヘプシ」「カッポン」「キュッポン」「キュッポンキュッポン」、「パフパフ」「キュポキュポ」などとも呼ばれる。(ラバーカップ – Wikipedia

不遇だ。正式名称で呼ばれない率ナンバーワンじゃないのかずっぽんずっぽん。水の詰まりにはラバーカップ。水の詰まりにはラバーカップ…!

ところでラバーカップ探してたらこれ見つけた。いやね、浴室の排水口がね…

※記事を書いたあと調べていたら、私とまったく同じケースのブログ記事を発見したのでリンク貼っておきます。この方のパクリでもオマージュでもありません、実話です…。ラバーカップの威力 – まあくんの星空カフェ

ほんと、これ発明した人は天才だわ。

モノ

Posted by サル