Twitterを情報源として整備する – リスト作成、検索保存の巻

2011年4月5日Webサービス・アプリGoogle,SNS,Twitter

本題に関係の無い話を少ししますけど。
去年辺りですかねえ。Twitterが多くの人に使われるようになり、情報を配信する側もTwitterアカウントを活用しはじめたころ、いくつかのRSSサービスがサービス終了になったことで「RSS(もしくはRSSリーダー)の終焉」みたいなことを主張する人らがいました。なんと短絡的な。

一般の人にRSSはわかりにくく浸透しなかった、という意見もどこかで見たねえ。しかし「これからはTwitterでニュースbotをフォローする時代っしょ!」みたいのには同調できなかった。自分はRSSリーダーを便利に使っていたし、Twitterはコミュニケーションツールであって、ただフィード垂れ流すだけのアカウントは無用と思っていたから。

そういやリスト機能ができる前は、ニュースアカウントにタイムラインが埋め尽くされてしまうのがいやで、そのためだけのアカウントを別に作っていたりもしましたねえ。

普通のブログの更新を知るなら、やはりRSSリーダーのほうが合っていると思う。けどニュースサイトを何個かフィードリーダーで購読してみると、一日のエントリがそれぞれ百件以上になることもあり、未読が消費しきれなくなるジレンマ。

まあこんな感じでした。
その考えが少し変わったのは遅まきながら、震災が起きたあと。

MacやiPhoneの電源が確保されていて、ネットやパケット通信が生きていて、なによりサーバが落ちなければTwitterはリアルタイムの情報取得ツールになるし、もちろんコミュニケーション手段としても最適だと実感したからです。それがない場合のことも想定しないといけないのはもちろんだけどね。ワンセグやラジオもそうです。

同じ情報を取得するツールでも、どちらかといえばRSSリーダーはアーカイブを見るために。そしてTwitterは、よりリアルタイムで今を見るために。そんな使い分けでよいんじゃないかと。

ただ留意したいのは、情報は自分で取捨選択するっつーこと。情報に踊らされるかどうかは自分次第。Twitterってそのー、情弱とか情強とかいう言い方は好きでないけど、なんていうんでしょ。疑うことを知らない純粋な心を持つ人たちも利用するもので。あのとき、善意デマ・チェーンRTがどんだけ多かったか、特に首都圏の人たちは実感しているでしょ? 当時は、直接リプライでもらえる情報以外のタイムライン、RTや引用RTのたぐいは見ていなかったです。

ライフラインのリスト作成

リスト

まず非公開のリストを作って、自分に関わるライフライン情報のアカウントを登録しました。路線情報や市の情報などですね。

登録したアカウントの中の人がきちんと情報を吐いてくれれば、もし11日と同じような事態になった時でも情報を得られます。お墨付きのアカウントのリストなら、あのときタイムラインに流れていたソースのない(しかし一見本当っぽい)情報ではなく、裏付けのある情報のみが並ぶはずです。内容を見なくてもタイトルだけで類推できますしね。

ニュースサイト/ニュースコラムのアカウントをリスト登録。

リスト

なにかあればRTもしやすいし「あとで読む」がしやすいです。たいてい、気になった記事をRead it laterに送り、アプリ経由で読むことのほうが多いですね。そのほうがオフラインでも読めるので便利。

iPhoneではメインのTwitterクライアントとしてTweetListを使っているので、リスト表示ではこれが一番に来るように、すぐに見られるようにしてあります。

登録しているのは例えば、@gendai_biz/ @greenzjp/ @Excite_Bit/ @ld_blogos/ @WSJJapan/ @JBpress …などですね。はい。

検索保存

さて。ニュースサイトのTwitterアカウントをリストに入れるのはいいけれど、ツイートが数分置きになるようなbotの場合、読みたい他のアカウントのそれがどんどん埋もれていっちゃうわけです。

それごとにリストを作るのもいいけど、リストを増やしすぎると多少弊害が出ます。例えばiPhoneのTwitterアプリで、とある人をリストAに追加したい、もしくはリストへの登録状態を見たいとする。その場合、作成されているAからZまでのリストをすべて読み込み、さらにオンオフ状態を表示するので時間がかかっちゃうんです。我ながらちっさい弊害ですね。

というわけで、決め打ちで抽出検索したものを保存してみました。
from:nhk_news OR from:47news ってな感じで。

「@47news」だとRTやリプライも含まれるので、発信者を特定した検索で保存(RTを抜くのは -rt でできるけど)。まああの別にリストでもいいんですけどね… やってみたかっただけです。(えー

もしくは 丸ノ内線 OR 東京メトロ OR #tokyometro -rt など。
路線情報のようなものは、公式でなくbotアカウントが情報発信したりしています。一般のユーザさんのツイートも参考にしたいところ。

なのですが、リアルタイムという意味ではキーワード検索って使いものにならないんだなあ。(ログアウトした状態の)Twitterトップページから検索した結果は確かに分刻みのリアルタイムなのにもったいない。リアルタイム検索結果としては保存できないのかなあ。ま、そもそもTwitterの検索機能ってあまり…

それはさておき、Webやクライアントの検索保存は、ちゃんとアカウントの情報としてどのクライアントでも同期が取れるのがよいですね。ミュートや公式RT禁止についても、すべてのクライアントで同期できるといいのに。

Googleのリアルタイム検索と、Twitterトップのリアルタイム検索

Googleリアルタイム検索(クリックで拡大)

3月後半は震災の影響やら計画停電やらで電車の運行状況が一日ごとに変わっていたので、Googleのリアルタイム検索で「東京メトロ|丸ノ内線|#tokyometro」のような感じでチェックしてました。

これだと、駅や電車がどのくらい混んでいるか、もしくは入場規制になっているかというのがTwitterの不特定多数のユーザさんからリアルタイムで情報を得ることができるから。みなさん割とあの、どこから来てるとかどこへ帰るとか、普通に書くんですね…いやありがたいですけどね…(私も11日は割と書いてましたけど)

Googleのリアルタイム検索で素敵なのは、日にちごと・時間ごとでツイートを検索することができるってこと。一応やってみたのが右上のキャプチャです。なるほど。

Twitterリアルタイム検索(クリックで拡大)

ところでGoogleリアルタイム検索だと新着10件しか表示されないんですけど、上述した「(ログアウトした状態の)Twitterトップページ」からの検索ならかなり時間を遡ることができますね。今度からこっちにしよう。

Twitterの使い道なんて、10人いたら10通りあっていいと思うので。

震災後、Twitterの情報や連絡手段が有益だというので家族にTwitterアカウントをとらせたり、自分もこれを気にやってみようと思った人は多いと思う。けど、普段は特に書くこともないし知らないひとと会話するなんてこわいし面倒そうだし…と思うなら、割り切った使い方したっていいんじゃないのかね。ゆるいつながりとかくそくらえ。非コミュバンザイ。

非公開アカウントにして、家族や親しい友人とのみフォローしあって、リプライやダイレクトメッセージが出せる状態にしておけばいいことだし(これはTwitterに限らずFacebookなども)。で、必要と思ったアカウントをリストでもフォローでもしてみてさ。気に入りのデパートやお店や飲食店がTwitterアカウント持っていたら、ホームページには載ってない素敵情報が得られるかもしんない。

非公開とはいえ、詳しい個人情報なんかは書かないってことくらい押さえておけば、あとは好きにやればいいと思う。今日これ食った、アレ食ったって写真アップロードして、自分のライフログとして残すでもいいじゃない。

ね。(って言われてもね

まあそんな感じで、朝起きてTwitterクライアントを開いたら、ニュース混合検索や作成したリストをチラ見流し見する習慣がつきましたです。情報収集は計画的に。