人もすなる炊飯器ローストポークといふものを、猿もしてみむとするなり
そういうわけで今回は、冷凍庫整理で発掘された豚モモブロックを調理。
材料は豚モモブロック一本、塩(どこかの海塩)、黒胡椒、ローリエ4枚。バジルなどの香草をお持ちならお好みで。
❶豚のかたまりに、これでもかと塩を擦り込む。これでもかと言っても4〜5つまみくらいだったかと思うが記憶にございません。そして黒胡椒はもう、お好きな分だけ削ってすり込む。ローソンのパストラミビーフをイメージ。
❷ローリエを貼り付けて、ラップでグルグル巻きにして、冷蔵庫に1日寝かす…予定が2日になったけど問題ない。
❸室温で少し戻し、フライパンにオリーブオイルをひいて強火で表面に焼き色をつける。
すでに食べたい。
この時点でベーコンのような猛烈に良い匂いがそそる。でも中、生だから。
不恰好なのは、他の料理で使おうと巻かれていた紐を取ってしまっていたから。本来は調理終わりまで紐付きでやります。
❹焼いた肉をジップロックに入れ、空気を抜いて密封する。
❺溶鉱炉…ではなく炊飯器の釜に70℃程度のお湯を入れ、肉を沈めてサムズアップ。
70℃といっても料理用の温度計は持っていないので、熱湯を今の季節で30分ちょっと放置しておけば多分そのくらい。(てきとー)
❻炊飯器の保温機能で60分。炊飯器の保温温度はメーカーによって微妙に違うらしいが、この日立の炊飯器はおさえめ保温が70℃弱くらいらしい。
保温機能だけを使うということがなかったから、久しぶりに取扱説明書なんて見ちゃいましたよ。できるもんですね。(たりめーだ
❼引き上げて10分ほど粗熱を冷ましたら、ラップに巻いて冷蔵庫で1時間置く。
巷には、炊飯器を、炊飯以外の調理用途で使用する種族がいるそうな。
といってもせいぜい蒸しパンか梅シロップくらいしか思い浮かばないんだけれど、肉じゃが? カレー? ロールキャベツ…?
ソース
ローストナントカといえば、やはりわさびでないとね。 そこでおすすめはこちら。 母にもらった伊藤ハムの本わさびドレッシング。 わさびがよく効いていて、このままで十分美味しいんです。 でも炊飯器で保温したあとに出る肉汁が勿体無いので、このドレッシングやしょうゆなどを合わせて味を調整しました。付け合わせ
今回は見切り品で半額になっていた豆もやし。洗ったら水を切らずにフライパンに入れ、料理酒ひとかけ回し、塩コショウをてきとーに振ってフタして、弱火で放置。 7~8分くらいかな、全体がしなっと透き通ったらフタを取って中火にして水分を飛ばしつつ、しょうゆ少々、バター半かけくらいで味を整えて薄味に仕上げてできあがり。豆がシャキシャキしてうまーい。そんなわけでできあがりです。
なんですかこれ、うまい。 ソースのせいもあると思うけれど、まるでローストビーフを食べている錯覚に陥るのがおもしろい。やわらかいし豚じゃないみたい。あれだけすり込んだ塩はしっとりまろんまろんになじんでいて、そのまま食べてもうまい。 見てください、このピンクのお肌。 黒胡椒もね、いい仕事した。あんたほんとうに頑張った。これからも塩と仲良くしてやってね、あいつそっけないけどハートは熱いやつだから。 本当にうまかった。豚さんありがとう。こうなると、鶏ハムも炊飯器のほうが楽そうな気がしてきたな。最近ごはんを炊かなくなったので、こういった楽々調理で活用してみようと思います。終わり。
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